年末にはしきたりがいくつかあります。年末から新しい年を迎えるための準備をしていかなければなりません。
年末は長期休みをとるために仕事を片付けなければならないので、仕事も忙しくなってしまいます。そんな中で、家で準備をしなければなりませんので、さらに忙しくなってしまいます。これは昔からのようで、昔から日本では12月を僧侶も走り回らなければならないほど忙しい月として師走と呼んでいました。しかし最近では、しきたりなど特別なことはなにもしなくてもいいのでは、ただ1年が終わるだけじゃないかと思う方も増えているようです。
年末のしきたりにはいくつかあります。代表的なものとして家の大掃除をすることや、年の市、年越し蕎麦などがあります。
大掃除は一般には、12月28日に、普段目の届かないところも含めて徹底的に部屋の隅から隅までをきれいにします。一年分の汚れをきれいに落とし、新たな年を迎える準備をするために行うとされています。大掃除は、多くの家庭で当たり前のようにやっています。しかしながら、良く考えてみれば、大掃除をするには適しない気候ともいえます。水も冷たいので、吹き掃除などは辛いですし、空気の入れ替えなどで風を取り入れるのにもとても寒い思いをしてしまいます。ですので、梅雨が明けた夏のカラッとした時期などに大掃除の日取りをずらすというのもひとつの考えだと思います。
次に、年越し蕎麦は、大晦日の夜に食べることで、蕎麦のように細く長く生きれるよう、蕎麦のように災厄が打ち切れるようにと縁起をかついで食べるものです。大晦日に年越しそばを食べる人は60パーセント近くにのぼるそうです。
年末や年始の行事をどこまでやるかについては、その家庭で考えることであると思います。
縁起を担いで伝統的なしきたりを受け継ぐというのも重要なことですし、自分の生活スタイルに合わせた行事だけを取り入れ、やりづらいものは辞めるというのも大事なことです。